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宮古上布の原料糸は「いらくさ」科の多年草である苧麻から採る。別名「からむし」「まを」と呼ばれる。温暖な宮古島では生育が良く35日~40日間隔で刈り取る。年に4~5回の収穫が可能だが5月~6月の苧麻は「うりずんブー」と呼ばれ、最も良質である。風当たりのない陽当たりの良い場所に植え有機肥料のみを与えて育てる。収穫の方法は茎の根元からから刈り、表皮を剥いで表皮の裏側にアワビの貝殻(ミミ貝)を当ててしごいて繊維のみを採る。
 
宮古上布作業工程/糸の原料「芋麻」の栽培
 
宮古上布に使用する糸は経糸・緯糸ともに手で績む。
苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらずに指先で撚りつないでいく。経糸は2本撚り、緯糸は1本撚りでそれぞれ専門化されている。撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げる。着尺1反分に使用する糸は50ヨミが必要であり、経・緯それぞれ専門の績み手が1人で績むと半年を要する。
 
宮古上布の図柄は方眼紙の小さなマスに十字絣を描き入れてデザインされる。これは絵図(イーズ)と呼ばれ絣締め職人の分野である。絣用の糸は絣を鮮明にするため漂白する。図柄によって、16~18本ずつを束にしてのりづけし、締機によって絣締めをする。
 
宮古上布の染色は琉球藍を藍建てして行う。
水を張った容器に琉球藍(泥藍)を入れ、アルカリ分として苛性ソーダ、醗酵を助けるために泡盛・黒糖や水飴を加え毎日撹拌する。夏場は1週間程、冬は2週間程で醗酵してみどり色になり、染色可能な状態になる。 醗酵の状態が良い藍は藍の花と呼ばれる泡がいきおいよく立つ。
 
織機に設置され経糸に糸の毛羽だちを防ぐため上布糊を手のひらでまんべんなくぬり、糊が乾いたら糸のすべりをよくするため豚の脂を薄くぬってから織り始める。
この作業は、織り進む再に機の上で常にくり返し行っていく。
 

湯洗い陰干しした布に、サツマイモノの澱粉糊でまんべんなく糊付けをする。この洗いと糊付けによって布が幾分縮むのでその後布をタテに引っ張って伸ばし、ヨコ幅を整えていく。布を折りたたんだ状態でアカギの台板の上に置き、イスノキ(ユスキギー)で作った4キロ程の木槌で布面をまんべんなく打っていく。

 
 
洗濯加工を終えた布は、県より依託された専門検査員によって検査がおこなわれ、それに合格したものが初めて宮古上布として認められ製品として流通していきます。
 
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